11:43 中央線快速 高尾行き
電車内にて とある女子大生の会話録
「電車の吊革調節できるといいよね」
「は?なんで?」
「いや、だってさ、吊革持つと腕曲がるじゃん?そんで電車の揺れで、ほら!腕揺れるやん!見て!これ!ほら!」
「めっちゃ揺れてっし!うける!」
「それより今着てるシャツの色違い欲しい」
「いや実際そればっか着てんね」
「マジ宝物!毎日着たいわ~」
「買った店に電話しなよ~ワンチャン色違い作ってくれるんじゃね?」
「いや買った場所忘れたしノーチャン」
「あー背の高いイケメンと付き合いたい」
「ハードル高くね?」
「いや、背の高いイケメンなら何でも許せるって!」
「まじ?ていうか誰でもいいから彼氏ほしーー!」
「いやそれな」
「てかさ○○って筋肉すごいよね」
「わかる、おいしそう」
「いやそれな!食べたくはないけど」
「人間の肉食べてみたいな」
「まじかよ」
「あんたもおいしそう」
「いや、待って!うち脂肪の塊だし!うまくないから!絶対まずい!マジ!食わないで!」
「あーーなんか、想像したら無理だわ、やっぱ無理」
「っしょ!あ〜よかった!久々に鳥肌立ったんですけど」
彼女たちはただひたすらに自由だった
ただ欲のままに言葉を発し
起承転結なんてないその先の先
私が求めてる自由は彼女たちにあった
最高だよあんたら!