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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

吊革のダンス

練馬駅から中野坂上駅に向かう途中のことだ。ベンチシートに座り、バイトに疲れ辟易していた。ぐったりとうなだれながらイヤホンをつけて音楽を流した。確かtalking headsだった気がする。電車がゆっくりと加速し、また減速する。地下鉄だから駅の間隔は狭いのだろう。ふと上を見ると吊革が動いている。吊革は電車の動く方向に対して拒む方向に行こうとする。(慣性の法則というやつだ)。直線的な動きというのは一定方向にしか力が加わらず平面的で単調な動きになる。しかし時折電車がカーブを曲がるときに彼らは身体をくねらせながら音楽に合わせて踊り始める。彼らは全て同じ動きをしているようでいて微妙に異なっていた。吊革の付いている位置なのか角度なのかよくわからないが兎に角少しずつ違っているのは間違いなかった。電車は減速を始め、彼らとのダンスはここで終わった。
昼の地下鉄というのは奇妙なもので昼なのに景色はないし朝や夕方には大量にいる人も昼には少ない。しかしそこまで変なわけでもない。この感覚はSF小説を読んでいるときと似ている。しかし奇妙で普通な空間だからこそSF(スゴクフシギ)な発見ができるのかもしれない。

 

宿題、地下鉄に音楽は如何。