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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

エモ<ロリコンVHS

武蔵新田駅の僅かながらに人の気配を残した商店街を抜け、石で出来ている卓球台のある神社を通り過ぎた先。
雑木林と戸建て住宅の列の間に、その店はあった。

黄色い胴体をしたひょろ長い店主が、少し風化してはいるものの錆などと言ったあからさまな汚れのない看板を掲げ、お祭りの屋台のように公道の一部を占拠している。
木製の机の上には横になった石膏像と、ベータテープと言った私よりも少し前の世代に親しまれていたであろう代物が並んでいる。
これらの物を前にして、郷愁の念を抱く。
私の存在に築いたようだが少しこちらを向くと、溜息をついた。
「客にしてはまだ若すぎるよ。最近そういう人が多くてね。
何より心の底から懐かしいなんて思ってるなら話は別だけど、自分を大切にしなよ。」

急にそんなことを言われても、返す言葉は無い上に、その不気味さに口を瞑る。
途方に暮れて視線を上げると、その店の看板には大きく『思い出』と書かれていた。

それ以来、VHS風の効果を見かけるたびに少しばかり嫌悪感を抱き、またそんな事を気にしている自分にも惨めさを感じては歯がゆい思いをしているのであった…