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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

けれども

私、大学受験なんてしたくない。本当は美容師になり たい。

中学生の時 からそれが夢だった。それで満を持して初めてそのことを親に話したのが高校二年生の初めくらいで。応援してくれるかなって思ったんですよ。だって先生も周りの子も、一生懸命自分の熱意をぶつければ結局わかってくれるよって言ってたから。でも全然ダメだった。暖簾に腕押しってかんじ。それでよくわかんないんですけど、結局予備校行って伸びるとこまで伸ば せって感じになって。どうしてダメだったんだ ろうな。私の熱意が足りなかったのかな。でもどうやっても無理だったと思うな、あれは。

 

で今日も予備校があって、赤本とか、散々なテストの結果とかを汚いサブバックに入れて帰ってたんですけど、音楽聞いてて。ケータイ見ながら歩いてたんです。そしたら、前からすっごい太ったおっさんが歩いてきて、ドン!ってぶつかってきた というか体当たりしてきて、まぁ音楽聴きながら歩いてた私が悪いんですけど。でもあれはわざとだったよなぁ。それで私、転んで。膝 から血が出てきて。カバンの中身 ぶちまけちゃって。でもスマホ見ながら歩いてた私が悪いし。でも、あのおっさんも間違いなく性格悪いし。そういえば誰も赤本拾ってくれないし、そもそも予備校なんて通ってなければこんな思いしなくて 済んだのに。私すごい疲れて んのに。

最悪だ 最悪だ 最悪だ 最悪だ 最悪だ

ってそう思ったら、涙が止まらなくなっちゃって、膝から流れてる血なんてほんと、どうでもよかったし、痛くもなんともなかった。なんで血ってあんなに痛そうな色をしてるんだろう。今私が流してる涙のほうがよっぽど痛い。血の色が透明だったらいいのに。それで涙の色は血の色。その方が断然理にかなってる。

大学受験したくないって言いながら流してた涙が、もし血の色だったら変わってたのかなあなんて。今思い返すと結構ヤバいこと考えたりして。今は家に帰ってきたんですけど、そうしたら膝の傷がもうかさぶたになってた。こんな風にいつかこの痛みも綺麗になくなるのかな。そうだといいな。