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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

春、水曜日、自宅にて

 

一週間に一度、祈るように文字を綴る時間がほしいと思ったとき、この場所が思い浮かんだ。

今日から書くわけだけれど、じつは今、家の鍵が見当たらない。家に一旦もどった去り際、鍵がなかった。どうせ家にあるだろうからとスペアキーをひっつかんで、それからずっと、その鍵はない。それどころではないはずなのにこうしてブログを書いている。それこそ、祈るように。

なんで水曜日を希望したかって、春から水曜日にバレエのレッスンに通うことにして、その日ばかりはゆっくり湯船に入るだろうから、そのときにブログを書けたら、と。今日はバレエにも行けなかった。まだ2回目なのに。

期待して覗いたポストには、鍵の代わりにエホバの証人のビラが投げ込まれていた。「ぜひおいでください!」そこにわたしの家があるんだろうか。

外に鍵を探しに出る。誰かが入ってきたらわかるようにと、扉と地面とをガムテープで繋ぐ。変わりのないように見えるガムテープを剥ぐと、土にまぎれてピンクの花弁が貼りついていた。丸めてゴミ箱に捨てた。

こんなときにいつか住みたい奈良の賃貸の値段を調べる。鈍行列車で旅に出たいと思う。淹れたコーヒーは薄い。鍵を盗ったかもしれない人の顔を想像する。もしこのまま鍵を変えなければ、何かが起こったりするんだろうか。それはわたしにとって悲劇なんだろうか。

泣きながら料理をした。人参と紫いもと卵の味噌汁。さつまいもだと思って買った紫いもは、おいしかった。鍵をなくしただなんて思ってもみなかった帰り道に買った、紫いも。

鍵はまだ見つからない。

家ではない家に住んでいる。

木曜日になってしまった。