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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

祝い倒し

さっちゃんは5月5日生まれで、どんどん大人になってゆくのに、いつまでも誕生日はこどもの日だ。
そこで ももこを捕まえて、なんかしようよと誘ったら すぐにピクニック用具を持って、暖かい風のような身なりで家にやって来た。
これが5月4日のことである。
お邪魔しますと言ったが早いか、猫を捕まえてチョイチョイしたり、母を捕まえてお喋りしたり、小さな竜巻サトウモモコ。
そんな出世できなくても幸せそうなももこをおいて、私は2階へ色ペンやスケッチブックを取りに。
ももちゃーんサイズ、どれくらい?
私が吹き抜けから顔を出すと
なるたけ大きく〜〜と下から声が返ってきた。
そこで大きな紙と発泡スチロールパネルを持って降りて、前日とかに描いていた猫と鯉のぼりの落書きを見せる。
ゆるくて良いですねーと言われたので、私はにさんじゅう枚くらいのほほんとした猫と大きな鯉が絡むイラストを描いて、軽く着彩をして、これまたのほほんとした形に切り出した。
一方ももこは、かなり精密で勢いのある鯉のぼりをたくさん描いて、切り出して、飛び出す絵本のようにしてパネルに貼っていった。
描いたり貼ったりする間もお喋りは尽きず、セラピーかというくらい楽しい作業。
プチトルネードが来た翌日は私の仕込みの時間。
こどもの日らしい和のテーマも良いし、子供が好きそうな料理の大人アレンジも良いのでは、とか考えて 結局
山芋の海苔巻きとちらし寿司、チーズケーキを作ることにした。
山芋の海苔巻きは、こないだお寺で精進料理を頂いた時に食べて、買ったレシピ本にも出ていた少し特別に感じているもの。
ご存知すりおろしたらネバネバな山芋を、輪切りにして茹でて、マッシュして海苔で少しのわさびと一緒に巻いて作る。
少しだけ塩と砂糖が入るのだけど、基本的には淡白な芋とわさびと海苔の風味を味わうもので、これは、怖いほど日本酒に合う。
ちらし寿司は、私の勝手なサブテーマでベジタリアン。
レモンで作ったポン酢に薄く切ったミョウガを漬けたもの、たくさんの錦糸卵、あとはすしご飯を、ボウルにケーキみたいに交互に入れていって
パカッと逆さまにしてお皿に出した後、ミョウガと同じくらいうすーく切ったアボカドを盛ったちらし寿司マウンテン。
イクラがあっても良かったなあと今になって思うけれど、それでもやっぱり日本酒に合う合うな美味しいのができたと思う。
チーズケーキはシンプルな材料だけど、3日ほど前に作って、冷蔵庫で寝かせておいた。
味に劇的な変化があったかどうかは、beforeを味見していないのでなんとも言えないけれど、時間が調理してくれたと思うと嬉しい。
当日は横浜から帰ってきたさっちゃんと一緒に家にお邪魔して、しばしリビング・ダイニングの和室へは進入禁止で、キッチンで鼻歌を歌ってもらっていた。
チャカチャカとくっつき虫のイギリス版(名をblue tackという)を出して、白い壁に絵を貼って行く。ももこの大きいパネルと板に描いた絵を中心に、私のイラストを散らばらせる。
良いよ、入って!というとさっちゃんが入室して、そろりそろりと壁の方へ向かう
目で見るものだから口を出さなくて良いのか、騒ぎ立てたいのか、イマイチ分からない私とももこは、写真なんか撮りながらにまにましていた。
さっちゃんは22歳なのにこどもみたいに喜んでくれて、一個づつ面白がってくれた。
おめでとう、賢くて愛おしい人。ソフトで芯が通っている人。
彼女は22になった。
私は人の幸せが一層身に沁みるようになった。
ももこは知らん、が普段以上に愉快そうだった。
6.5.2019

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