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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

見捨ててしまった人

今起こった事なのでちょっと考えの整頓ができないのだけども。

さっき、

King’s Crossという大きな駅の近くのを、春のような日射しの中歩いていたら、

インド辺りのアジア系のお兄さんに、アメリカ英語で話しかけられた。

バイクに乗った引ったくりに鞄を取られて、警察まで行って通報したけども、一文無しのままこの大きな駅に降ろされてしまった。家族が住んでいるWinchester(電車で1時間半)まで行きたいのだけど、お金を貸してくれませんか。。。あなたの口座の情報を教えてくれたら払い戻します。

彼は殴られた跡だと言ってシャツのボタンが外れているのを指差して言った。そして、もう3時間くらい歩き回っていて大変寒いのだけど、ティッシュを貸してくれないだろうか?ととても丁寧に聞いてきた。

私はティッシュをもちろんもちろんと言って手渡しつつ、天気のせいもあって穏やかな気分だったので立ち止まって彼の話を聞いていた。

最初彼の行きたい場所が、もっとずっと近いロンドン市内の駅かと思って、2,3ポンドなら良いや、そりゃお金が無くて帰れなかったら辛いものと思って、口座番号を教えてください、という彼にそれくらい良いよ良いよと言っていた。

でもイギリスではもう切符はほとんど見ないし、どうやって払って欲しいでしょう、と聞いたらキャッシュで50ポンドあったら足りると言われた。

50。。。返ってきたらもちろん良いのだけど、返してくれるギャランティーなんてないしな。

しかもこれ口座の情報盗まれて、更にお金盗られたりしたらどうしよう。。。

オロオロし始めた私は、(口座情報を書くために)紙とペンを借りに入ったピザ屋で、店員のおっちゃんに、あのぅお金を貸してくれって言う人がいるんですけど、口座の情報教えても大丈夫なんですかね、と藁にもすがる思いで聞いて見た。すると大柄で三つ編みのおっちゃんは、よく分からんけど俺ならせんよ。と答えてくれた。でも一応そこに銀行があるから、そこで聞いといで、とも。

外に出ると、今では私のことをシスターと呼ぶ男性がいて、フレンドリーに自分の仕事の話や、私の学業の話をした。でも内心わぁぁぁぁぁぁどうするどうするどうすると焦っている私。もっと明らかに怪しかったりしてくれ、と思いつつ、2人で銀行に入った。窓口に並んでる間に、彼は自分の名前、電話番号とメールアドレスを紙に書いて、渡した。手がかじかんでいて、ちょっと文字が震えている。

窓口で私は、お金を貸したい人がいるんですけど、カードの情報はどれを渡しても平気なのでしょーか、と聞いて、コレとコレなら送金だけで、引き出しとかはできませんよ、とちょっと首を傾け気味なお姉さんに言われて、そうだよな、そうなんだよな。でも返ってくる保証はないんだよなぁぁと、本当に行き詰まっていた。

立ち止まってキャッシュマシーンを見つめ、外へ出た。

大丈夫だった?とお兄さん。

ごめんなさい、やっぱりできません。

I don’t feel comfortable

と告げて、状況をひっくり返してしまった。

返してくれるか分からないじゃない、とは言えなかった。彼の言っていることがそのまま本当ならば、それは言われたら痛恨のブローな気がして。(それとも自分のメンツを潰したくなかったのか。それもきっとあったんだろうな)

彼はとても傷ついた表情を浮かべ、

分かった、

じゃあ電車代は手伝ってもらえない。

ならあなたは僕のために何ができる?

その時は何も思いつかなかった。今思ったら近くのカフェでサンドイッチとか、彼が家族に電話できるように数ポンドとか、渡せば良かった、と思う。

でも私が困っていると、こうして何時間もいるから、他を当たるのもそんなに変わらないけどね。

そう言って行ってしまった。

 

私はトボトボと図書館へ行き、今これを書いている。

お腹に鈍い痛みを感じる。

 

私は、総じて正しいことをしたのか。

ここで重要なのはなんなんだ。

彼の話は事実だったのか、嘘だったのか。でもそれだけじゃない気がする

それ以外にも何かきっとあるのだけど、ちょっと上手く言葉に出来ない。

彼との接触でひどく落ち込んだ、と言うのはあまりに勝手かもしれないけれど事実で、自分は都会っ子らしい冷たい人間で、こんなことになって、落ち込んで自分に同情しているんじゃないか。

はぁ。まだまだ未熟です。

 

HAZUKI 28.1.2019

 

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