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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

「れ」

らりるれろが好き。口に出すときの上の歯茎を舌が弾く感じも好きだし、音が耳に入ってくる時に浮かんでくるイメージが綺麗で好き。
らは、キラキラで、金色で、明るい
りは、凛としていて、水色で、静か
るは、クールで、深い青色で、静かだけど勢いがある
れは、元気で、赤とかオレンジ色で、激しい
ろは、硬くて、緑色で、落ち着きがある。
人の名前にらりるれろが入っていると、私の中の「らりるれろ」のイメージと重ね合わせる。
まるで血液型を聞いて、その人をその血液型ならではの性格に当てはめるみたいに、らりるれろが入った名前の人にはまず初めに私のもつイメージを当てはめてしまう。もちろんぴったりそのイメージに当てはまる子もいれば、そんなことない人もいるのだけれど。
どうして私が今回こんな話をしているのかというとその私の持つ「れ」のイメージにぴったりな女の子の話を書こうと思ったからだ。

その子を初めて知ったのは、自分が作演出を担当した舞台のオーディションの時で、その子がセリフを喋ると思わず振り返って見てしまうほど芯がまっすぐに通った声持っていて、演技も、声に合うまっすぐな演技をする子だった。その子はオーディションの練習の時点から、この子は受ける、っと思っていて、その通りオーディションに合格し、一緒に舞台をやることになった。
役者が多かったことと、彼女がもともと演技が上手なこともあって、その頃他の役者よりもあまり話す機会がなかったが、私は一方的に気が合いそうと思っていた。
演技や声だけでなく性格もまっすぐで芯が通っていて、嫌なことは嫌だとはっきり伝えてくれて、でもそのぶん言葉も強かったから稽古後半の頃は彼女の言葉に少し怯んでしまう時もあった。
そんなこんなで彼女と打ち解けることなくその舞台は終わってしまい、少し心残りがあったが、その後、周りの友達のおかげで少しずつ話したり、二人でご飯行ったりするようになってすっかり仲良くなった。

そんなある日のこと。彼女から電話がかかってきて、話を聞いているうちに彼女が泣き出したことがあってすごく驚いた。彼女はどんな時でも強く、凹んでいる姿も、弱っている姿もそれまで一度も見たことがなかったからだった。
その日の電話の内容は、相談事だったけれど、私が思いつく解決策は全て実践済みで、もうこれ以上どうしようもない状態だった。
ただ、私は彼女は何も間違っていないということ、その状況は他の誰でもきっとどうすることもできないってことだけを伝え続けるしかなかった。どうにかして彼女の力になりたかった。でも同時にその時、少し不謹慎なのかもしれないけど、彼女にたまらなくときめいていた。 
私には、女の子にときめく瞬間がある。恋とか、憧れとも違くて、女の子に対してだけに感じる、愛おしいに一番近い感情で、その時の彼女に対してその感情がとめどなく溢れた。
舞台を見ていて、役を演じている役者さんの、本当の自分自身の姿が一瞬見えた時のときめきに似ている。

本当にしっかりしていて、強くて、元気で明るくて、好きなものがはっきりしていて、お部屋が最高に可愛くて、アクセサリーが好きでたくさん集めていて、お酒飲むとすぐふにゃふにゃして甘えん坊になって、服が好きで他人の洋服もよく見ていてよく褒めてくれて、好きも嫌いもまっすぐに伝えてくれる、人としても、女の子としても、理想の女の子で、「れ」がつく名前が本当によく似合っている。

私は今彼女のそばで作品を作っていて、だからそんな完璧な彼女が弱ってしまう瞬間も見てきたけれど、その時に彼女が思って抱えている感情も、そこから這い上がってまた頑張るに至る様子も全てにときめいてしまって、いつまでもいつまでもみていたくって、でもこれは今の程よい関係性のおかげもあるから、のめり込みすぎないようにうまくバランスをとりながら側にいるようにしている。側にいながら、ああ、この子のことを描きたいと何度も何度も思う、最高の女の子なのだ。
この間、よっぱらった彼女が私に「今の自分に点数あげるとしたら何点?」と聞かれて、私は確か75点とか、その辺の中途半端に高い点数を伝えて、聞き返したら彼女がなんて答えるのかわかっていたけれど「何点?」と聞いたら満面の笑みで「100てん〜」と答えた。その時に本当に100てんだよって伝えはしたけど、こんなにも本当にそう思っているってことはきっと知らなかったと思う。

きっと彼女に少し関わったことがある人の中には彼女のことを誤解している人もいて、でも、その誤解を私が解きたいと思わないし、彼女も自分できっとそう思っている。彼女がどれだけ最高なのかってことは、知ってる人だけが知っていればいいよって思ってしまう。なんだかちょっと独り占めだってしたくなっちゃうほどどうしようもなく愛しい。でもきっと今のこの関係で彼女のそばにいられるのは今だけだから、こうしてうわーっと溢れてる感情を忘れないように残しておきたかった。
そもそも自分が凹んでいる時に他人にこんな風に思われることはすごく嫌なことかもしれないし、人としてどうなのって思うし、失礼なのかもしれない。書くかをすご迷ったのだけれど、これは私の中にある知ってほしいけど知って欲しくない、ツイッターに投稿しようとしては下書きに入れを繰り返しているような、メモ書き。なのだと思って許してほしい。

もうすぐ芸術祭がやってくる。文化祭準備期間の雰囲気がものすごく情緒的に感じて、少し泣きそうになってしまうくらい好き。
中学一年の時から毎年文化祭は演劇をやってきて、文化祭以外の時にやる舞台の仕込みと文化祭公演の仕込みの内容は全然変わらないのだけど、文化祭公演の仕込みはウキウキして特別に好きだった。その大好きな文化祭公演準備も、今年で最後かと思うと、本当に寂しいな。

2018/10/16 あやちゃん