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ぱー
waimai
RisuPon
ぽ
メイ
あやちゃん

じじへ

到底想像できない

 

3月20日。じじが亡くなった。

2週間前にコロナの影響で稽古場が閉鎖になり、ここしばらくは稽古で土日が全く空いていなかったのだけど、久しぶりに休みになったからおばあちゃんとじじに会いに行って、一緒にピザを食べたばかりだった。

じじはもう以前よりも耳が聞こえなくなっていたけれど、相変わらずよく笑い、ピザもたくさん食べていて、着信音が聞こえなくて電話に気づかないと言っていたからできるだけ派手な音楽で、一番大きな音量に変更してあげた。久しぶりに私に会えたことを本当に嬉しそうにしていた。その日の最後におばあちゃんと3人で撮った写真が、一番よく笑っているからと遺影の写真になることになった。

ここ最近、2週間前に会った人が突然亡くなったり、友人の友人の家族が亡くなった話を聞いたり、なんだか立て続けに誰かが亡くなる話を聞いていたり体感していたから、それらすべてが今日の予兆だったような気がした。

その日は本当に天気が良かった。バイト中に母から電話が来て、今くれば最後に会えるからと急いでバイトを抜けて会いに行った。

死体を見るのはもう4度目なのに見る前はやっぱりすごく怖い。生きている人間と死んでいる人間はこんなにも違うのかと毎度驚く。見れば見るほど作り物みたいで母はこんなに小さかったけなと泣いていたけれどそこにいたじじは全然私の知っているじじじゃなくて、涙は出てこなかった。

ずっとモヤモヤがズンと溜まった気持ちのまま、その日は稽古があったから父と帰った。立川でラーメンを食べて帰ろうと父に言われ、全然そんな気分じゃなかったけれどラーメンを食べて帰った。晴れすぎている空も、平気そうな父も、あんまり美味しくないラーメンも全部苦しかった。部屋に戻って明かりをつけずにひたすら泣いた。

本当にじじのことが大好きだった。優しくて明るくて大きくて、小さいころおじいちゃん家に行って、じじがいるとパッと嬉しくなって明るい声でじじ!と呼んで駆け寄っていた気持ちを鮮明に思い返していた。私は知らなかったのだけれど、血圧がすごく上がってしまって本当だったら年を越せないだろうと言われていたらしい。きっとじじは最後まで一人残されてしまうおばあちゃんのことを心配していたんだろうな。

じじが心配しないように、これまでよりもおばあちゃんに会いに行こうと思うから、どうか安心してゆっくりと眠ってほしい。

最後にゆっくりお家でピザを食べれて本当に良かった。一緒に床に座って新居に持っていくお皿を新聞紙で包んだ。じじが昔くれたキューピー人形のキーホルダーを新居の鍵につけたよ。新しい生活もきっと心配していたと思うけどすごく楽しいからそれも安心してほしい。

あとじじはお線香の香りが大好きだから、お参りに行った時はお線香3本くらい立てるからね。たくさんの大好きとありがとうを込めて

 

 

2020.3.31  あやちゃん