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あやちゃん

クラシックの勧め

誰しも、人から勧められたり、影響されたりしたわけではなく魂から惹かれる感覚があるもの、先天的に惹かれてしまうものが存在すると思う。

私は、「花」「水」「絵の具」「夜の光」「クラシック」

これらに対して、綺麗なんて言葉では収められないほど底から湧き上がる興奮とときめきが私の中にある。

おばあちゃんの家の庭にはいつも季節の花が咲いていたから行くたびに庭で花の絵を描いていたし、シャワーの水が宝石の粒のように見えて綺麗で仕方なくてシャワーを流しっぱなしにして湯船からその様子を見つめていたりしたし、作品で絵の具を使うときは徹夜でも全然眠くならないし、夜にある光、星灯りや月灯りや街灯やビルの規則的に並んだ灯りにはこの歳になっても初めて見たように感動してしまうし、昔からひどく悲しかったりムカついた時クラシックを聴くとふっと落ち着くことができた。今でも心がざわつく日はクラシックを聴いている。

全然詳しくないのだけれど、聴いたことのある中でいくつか特別に好きな曲があるからここに紹介しようと思う。もしよかったら、あなたもひどく心が荒れた日に、またはすごく心地がいい夜に是非聴いて見てほしい。電車の中や人ごみの中で聴くといつもの風景がガラッと変わって見えたり、一つの作品のように見えたりもして面白い。どうしても都心を歩かなければならくてしんどいときに試してみてほしい。

 

モーリス・ラヴェル「水の戯れ」

 

一番好きな曲。タイトル通りで水の粒が弾んだり列になって流れて行ったり波になったり深い水の底へ潜ったり浮かび上がったり美しくて楽しい曲。

 

サン=サーンス 動物の謝肉祭「水族館」

 

大きい水槽でたくさんの魚が泳ぎ回っている画が聴いた瞬間に浮かぶ。これを聴きながら水族館を歩いて回りたい。動物の謝肉祭は他にもいろんな動物を表現した曲があって、どれも本当にその動物らしくて面白い。

 

サティ 「ジムノペディ」

眠れない夜にオススメ。ゆりかごをゆっくり揺らしてくれるような、誰もいない夜の湖でゆっくりボートを漕いでるような曲。

 

ショパン「雨だれ」

 

静かで何も用事がない雨の日の曲。ベッドから起きて白いカーテンを挟んでぼーっと雨の音を聴いている。2分40秒あたりからが好き。最後には雨がやむ。

 

ドビュッシー「アラベスク」

 

有名な曲。めちゃくちゃ綺麗なドレスを着て大きなお城の階段を駆け下ったり、舞踏会で踊っているような気分になれる。

 

チャイコフスキー「舟歌」

 

徐々に盛り上がって行って見せ場がしっかりあって小説みたいな曲。2分15秒あたりからが好き。

 

ラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ」

 

穏やかで静かで物悲しい。この曲は記憶障害になってしまったラヴェルが聴いたときに自分が作った曲だということを忘れ「美しい曲だ。一体誰が書いたんだろう」と言ったと言われている。

 

パッヘルベル「カノン」

これもすごく有名な曲。世界中に起きているあらゆる出来事を慰め癒してくれるような広くて大きな美しい曲だと思う。

 

 

ドビュッシー「メヌエット」

 

園の「モスクワ」という作品で私が東京にいる彼に向けて電話でこの曲を口頭で伝えるシーンがあって、私はそのシーンで片岡さんが書いた台詞が今まで出会った台詞の中で一番に好き。

 

 

『低すぎなくて高すぎない音が上がったり下がったりしながら地面を作って それが長さはおんなじなんだけどやっぱりバラバラな草原みたいで 裸足で踏むとね、湿ってる』

『天気は?』

『雨上がりの夕方 でも赤い空はもう山の向こうに行ってここは青とグレーの光があって ちょっと冷たい草の上を 12歩歩いて それからふわーって踊り出すの

広い草原の中で、広がったり集まったりしてタタタンてパドブレを踏んだら空に向かって柔らかく回る

そうやってみんな好き勝手踊ってるんだけど気づいたら動きが揃ってるの

穏やかで少し高い丘を足に力を入れて登って 丘の上の草は柔らかくて足の裏で柔らかい草を撫でる

丘を走って下る間に木の枝の間から太陽が早い速度で何度も覗く  ひゅんひゅんってこっちに向かって走ってくる

紅色の太陽はあと3センチ もうあとちょっとで夜になるところ

夜はね 静かで暗くて冷たいけれど 家では美味しい温かい夕飯が待ってるから寂しくないの』

『続きがあるんだね』

『夜は夜で楽しみ方があるの

それで 最後はみんな一気に夜の中へ帰っていくの』

『楽しみに向かって?』

『楽しい夜に向かって』

 

今振り返って読んで見ても好きすぎてドキドキしちゃうほど素敵な台詞だ。

 

 

バイト先でよくクラシックを流しているんだけれど、この前いつも朝にコーヒーを飲みに来てくれる常連の老夫婦の会話で「かかっている曲だいたい誰の曲かわかる?」「わかるわよ。クラシックならね」といっていた。絵を見たらなんとなくそれが誰の作品かわかるような感じでわかるのだろうか。すごいな。私もそうなりたいな。

 

クラシックの勧め 終わり

 

2019/9/24 あやちゃん